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IFRSの構成

現在、いわゆる国際会計基準とかIFRSと呼ばれているものは、IAS(International Accounting Standard、国際会計基準)とIFRS(International Financial Reporting Standard、国際財務報告基準)とその解釈指針のSICIFRIC で構成されています。

基本的な構造は、会計基準(IASまたはIFRS)と解釈指針(SICまたはIFRIC)であり、これは日本の会計基準と同じ構成です。

ここで、仮にIFRSは、会計基準(IFRS)とその解釈指針(IFRIC)で構成されていますといったら、シンプルですっと腹に落ちると思います。不思議なことに、IASまたはIFRSとか、SICまたはIFRICというだけで、急に小難しくなるんですね。

ということで、まずは、IFRSの構成をいまいちど整理しておきましょう。といっても、会計基準と解釈指針という構成は基本的にずーっと同じで、国際会計基準の発行主体が2001年に変ったため、その名称がIAS(基準)とSIC(解釈指針)から、IFRS(基準)とIFRIC(解釈指針)に変わったため、それぞれ旧発行主体のものと新発行主体のものとが混在しているというだけのことですが。

つまり、

会計基準:IAS2001年より前)とIFRS2001年より後)
解釈指針:SIC2001年より前)とIFRIC2001年より後)

となっています。

新しいIFRS1から付番され、IFRS1,2,3号…となっていますが、IASは歴史があるので、他のIASIFRSに取り込まれると番号が抜かれるので現在は歯抜けになっています。IAS1,2,7,8,10号というように。

意外と混乱しやすいIFRSの基準構成をその成り立ちから整理しておくと、IFRSも少しとっつきやすいものになります。

 

次に、会計基準の中身の構成も押さえておきましょう。大体どういう順序でどういった内容がかかれているかを知っていると読みやすさも変わってくると思いますので。日本の基準であれば、目的、範囲、定義、会計基準、注記や開示事項、適用時期ときて、最後に結論の背景、と言った感じですよね。

これがIFRSの場合、

目的 (OBJECTIVE)、範囲 (SCOPE)、定義 (DEFINITIONS)、認識及び測 (RECOGNITION AND MEASUREMENT) 認識後の測定 (MEASUREMENT AFTER RECOGNITION)、開示 (DISCLOSURES)、経過規定 (TRANSITION of TRANSITIONAL PROVISIONS)、発行日 (EFFECTIVE DATE) という感じの構成になります。

日本基準に似ていますね。っというか日本がマネしたというべきかもしれませんが。 

 

最後に、IFRSの基準等の全容を見ておきましょう。

 

≪ ① 会計基準 ≫

IFRS 

IFRS 1  国際財務報告基準の初度適用

IFRS 2  株式に基づく報酬

IFRS 3  企業結合

IFRS 4  保険契約

IFRS 5  売却目的で保有する非流動資産及び非継続事業

IFRS 6  鉱物資源の探査及び評価

IFRS 7  金融商品 : 開示

IFRS 8  事業セグメント

IFRS 9  金融商品

IFRS10 連結財務諸表

IFRS11 共同支配の取決め

IFRS12 他の企業への関与の開示

IFRS13 公正価値測定

IFRS14 規制繰延勘定

IFRS15 顧客との契約から生じる収益

IFRS16 リース

IFRS17  保険契約

IAS

IAS 1  財務諸表の表示

IAS 2  棚卸資産

IAS 7  キャッシュ・フロー計算書

IAS 8  会計方針、会計上の見積りの変更及び誤謬

IAS10 後発事象

IAS11 工事契約(IFRS15に置換)

IAS12 法人所得税

IAS16 有形固定資産

IAS17 リース(IFRS16に置換)

IAS18 収益(IFRS15に置換)

IAS19 従業員給付

IAS20 政府補助金の会計及び政府援助の開示

IAS21 外国為替レート変動の影響

IAS23 借入コスト

IAS24 関連当事者についての開示

IAS26 退職給付制度の会計及び報告

IAS27 個別財務諸表

IAS28 関連会社及び共同支配企業に対する投資

IAS29 超インフレ経済下における財務報告

IAS32 金融商品 : 表示

IAS33 一株当たり利益

IAS34 期中財務報告

IAS36 資産の減損

IAS37 引当金、偶発負債及び偶発資産

IAS38 無形資産

IAS39 金融商品 : 認識及び測定

IAS40 投資不動産

IAS41 農業

 

≪ ② 解釈指針 ≫

IFRIC

IFRIC 1  廃棄、原状回復及びそれらに類似する既存の負債の変動

IFRIC 2  協同組合に対する組合員の持分及び類似の金融商品

IFRIC 4  契約にリースが含まれているか否かの判断(IFRS16に置換)

IFRIC 5  廃棄、原状回復及び環境再生ファンドから生じる持分に対する権利

IFRIC 6  特定市場への参加から生じる負債-電気・電子機器廃棄物

IFRIC 7  IAS29号「超インフレ経済下における財務報告」に従った修正再表示アプローチの適用

IFRIC 9  組込デリバティブの再査定(IFRS9に置換)

IFRIC10 期中財務報告と減損

IFRIC12 サービス委譲契約

IFRIC13 カスタマー・ロイヤルティ・プログラム IFRS15に置換)

IFRIC14 IAS19号-確定給付資産の上限、最低積立要件及びそれらの相互関係

IFRIC15 不動産の建設に関する契約

IFRIC16 在外営業活動体に対する純投資のヘッジ

IFRIC17 所有者に対する非現金資産の分配

IFRIC18 顧客からの資産の移転(IFRS15に置換)

IFRIC19 資本性金融商品による金融負債の消滅

IFRIC20 露天掘り鉱山の生産フェーズにおける剥土コスト

IFRIC21 賦課金

IFRIC22 外貨建取引と前払・前受対価 

SIC

SIC 7  ユーロの導入

SIC10 政府援助-営業活動と個別的な関係がない場合

SIC15 オペレーティング・リース-インセンティブ(IFRS16に置換)

SIC25 法人所得税-企業又は株主の課税上の地位の変化

SIC27 リースの法形式を伴う取引の実質の評価(IFRS16に置換)

SIC29 サービス委譲契約-開示

SIC31 収益-宣伝サービスを伴うバーター取引(IFRS15に置換)

SIC32 無形資産-ウェブサイトのコスト