医療法人制度の概要

前回の記事で、医療法の改正にともなう医療法人の制度改革の概要についてご説明しましたが、そもそも医療法人とは何でしょうか。我が国における医療法人の制度について、もう少しご説明しておきましょう。

 

1.医療法人とは

医療法第39条に規定されている「病院、医師もしくは歯科医師が常時勤務する診療所または介護老人保健施設を開設しようとする社団または財団」をいいます。

言葉は固いですが、対象は一般的に考えられている病院とかお医者さんとかと同じと考えていただいていいと思います。法人ですので、お医者さん個人でなく、組織としての医療機関のことではありますが。

 

2.医療法人の分類

医療法人は法律上の組織形態から以下の3つに分類されます。現時点ではⅢの持分の定めがある社団の医療法人が8割近くを占めていますが、脚注にも記載していますが、この形態は平成1941日以降設立することができなくなりましたので、今後は持分の定めのない社団の医療法人が増えていくことになるでしょう。

 

Ⅰ 財団の医療法人(持分:無し)

 ・一般の財団医療法人

 ・社会医療法人

 ・特定医療法人(租税特別措置法)

Ⅱ 社団の医療法人(持分の定め無し)

 ・一般の持分なし社団法人

 ・基金拠出型医療法人

 ・社会医療法人

 ・特定医療法人(租税特別措置法)

Ⅲ 社団の医療法人(持分の定め有り)※

 ・一般の持分あり社団法人

 ・出資額限度法人

 

    社団の医療法人の経過措置

平成1941日以降に設立申請した医療法人は、持分の定めのある医療法人の設立は認められない。

 

3.医療法人の制度の概要

医療法人のイメージをつかんでおくために制度を鳥瞰しておきましょう。

 

4.医療法人の機関の体系

基本的な機関は、社員総会、理事会、そして監事です。誤解を恐れずに表現するならば、株式会社でいうところの株主総会が社員総会、取締役会が理事会、そして監査役が監事といったところでしょうか。参考までに、社団による医療法人の形態における、それぞれの機関の役割や要件をまとめると以下のようになります。